天狗岳3 (2015.7.20)
2015年 07月 25日
そうそう、実はこんな事がありました。
西天狗山頂手前で一人の女性に「こっちのコースはどうでしたか?」と聞かれました。
それは、私が登って来た西尾根コースの事でした。
「綺麗でしたよ、とても良かったです!」と答えると。
「あ〜そ〜なの?私は黒百合の方から来たんだけど岩ゴロゴロ道でほんっとにやんなっちゃたのよ〜」
「え〜〜?そうなんですか?」と私。
「だからね、もうあっちに帰りたくないのよ〜」と、本当に疲れた様子でお話していました。
西尾根コースの登りを登っている時に、ずっと岩ゴロゴロだった印象はなかったので、
その女性に西尾根コースのお話を少ししてお別れしました。
そして、ふとよぎる
この女性が歩いて来た道は、私が下山で使う道じゃないか!
大丈夫かな...
でも私は、くっ くっ くっ 黒百合ヒュヒュヒュッテにどうしても行きたいの〜〜〜!
という気持ちを抑えられず、前へ進んだのですが。
東天狗を出発し、少し行った所で振り返る。
振り返った地点から少し進むと分岐が出て来ます。
どちらを選んでも黒百合ヒュッテに行く事が出来ます。
どっちからいこうか?
少し悩んだのですが、すり鉢池経由で行く事に。
霧の合間に見えた自分がこれから行くコース。
なかなかのアバウトながら、ピンクの線を引かせて頂きました。
すり鉢池がよく見えています。
とりあえず最初の目標はあそこの池。
池の後ろに黒百合ヒュッテも見えています^^
私もひとつ、と思ったのですがすでに気力なし。。。
さっきの女性が言っていた岩ゴロゴロの意味を噛み締めている瞬間。
本当に果てしなかった。
そして、この道が黒百合ヒュッテまで続いている事もすでに知ってしまっているので耐えるのみ。
なにがそんなにイヤになっちゃうの?って思います?
これは、運動神経のいい人だと違うんですかね?
岩と岩の上を渡り歩くんです。時に隣の岩や、ひとつ下の岩に足が届かずしゃがんだり、ジャンプしたりしながらバランスを崩さないよう、浮き石に当たらないよう、すべらないよう、ずるっとこけないよう。
バランスボールにずっとのってる感じくらいの全身運動です。
そして何より、ケガをしないよう心がけている私としてはずるっとこけたり、足を踏み外した拍子に口の中を切ったり舌を噛んでしまわないよう「グッ」と固く口を閉じ慎重に進むようにしているんです。
なので、必然的に「無言状態」となり、しゃべれるのは止まった時のみなのでした。
ただ、実はそんな自分との戦いもこの登山の魅力でもあるのですが。
自分の足で登って来たからには、自分の足で下るしかないと言う事。
助けて欲しくとも、無理なこの状態。
更に自分がケガでもしたら大変なのは自分だけではなく、一緒に行った相手にとんでもない迷惑がかかる事などなども考えて行動するのでとても勉強になる。
そうは言う物の、心の中は「はやくおわってくれ〜〜〜〜」と悲鳴をあげているんですけどね><
天狗の奥庭上通過。
少しだけすり鉢池に近づいた様子を眺めるDannyさん。
さっきより少し近くなりましたね^^
何とか池の横までたどり着く。
池の反対側に人がいたので、自分もあそこを通るんだなと確認。
ココから先、黒百合ヒュッテまでは写真をとる力も尽き「ひとり我慢大会」のはじまりはじまり。
後ろから来た3人のグループの方に黒百合ヒュッテに下りる最後の、最後にこれ?!!と言う岩ゴロゴロを下りながらぬかされた。
私「どーぞ、どーぞ先に行って下さい💦」
グループ「あ、じゃ失礼して先に行かせて頂きますね〜」
グループ「最後にこれはキツいよな!」
グループ「ゆっくり下りて来て下さいね〜」
私「はい、そうさせて頂きますねー」
なんて会話しながら、そうは言う物のまだあの3人は足取りが軽く確かに余裕があった。
羨ましいぜと思っていた。
いや〜〜〜。
なんとか下りきると私の大好きなハイマツがお出迎えしてくれましたよ。
癒される〜〜〜〜〜。
そして、あんなに心待ちしていた黒百合ヒュッテに到着したものの、ボロボロな私の足。
来る前には、おでん食べて〜休憩室でお茶とかりんと食べて〜など色んな思いがありましたが
全て吹っ飛ぶ!
這うように売店に入りバッチを購入。(これだけはと言う思い)
すでに座ると言う気力も残っておらず、立ったまま小休憩し下山を続けたのでした。
もちろん、この後の写真もなく・・・・・。
お話だけ少し。
黒百合ヒュッテから唐沢鉱泉までもやはり岩ゴロゴロ。
さっきまではそれでも岩が乾いていた方だったので良かった(あれでも)のですが、
今度は苔岩に悩まされなんと、Dannyさんは2度程つるっとコケてしまった。
通常1時間で通過する部分も2時間かかっていたりしつつも、とにかく慎重に下りていたらなんとまぁ〜
登りより時間がかかってると言う。
登山を始めて初の出来事です。
あの時はそう思えなかったけど、今思うとこれも経験。
又1つ学びました。
唐沢鉱泉到着!
温泉の源泉だそうです^^
綺麗な水色です〜。
我々も疲れた身体を温泉に使って休めてあげたい。
思った通り駐車場に着いた時は家の車ともう1台残るのみ。
登山道具を片付け、車へ乗り込み温泉へ向かいました。
そんなこんなの八ヶ岳登山でしたが、めちゃくちゃ疲れて帰って来ても数日後には次は何処に?
と考えているからあら不思議。
これを、マウンテンマジックと読んでいる私。
さて、次は何処のお山へ〜
今回のバッチコーナー
数ある種類の中から、この2つを選んでみました。
大満足〜♬